英語力の低い先生の方が、子供の英語力を伸ばす!?【文科省調査より】

記事が気に入ったらシェアしてね(^^)/

教室画像

 先日ニュースを見ていると、こんな衝撃の記事を発見しました。

 デキない先生に教わった方がいいかも――。先日、文科省が公表した2016年度の「英語教育実施状況調査」。都道府県の...

 詳しいことは上記リンクしていただいて見るのが一番ですが、面倒な方のために完結に言うと、

 「教員の英語力が上位の県は、生徒の英語力も伸びるだろう!」と思っていたら、「生徒の英語力は軒並み平均未満に落ち込んでいた…。」

 という末恐ろしいニュースですw

 これって、子を持つ親としては、「英語」に限ったことではなく不安になりますよね。

 ★元アスリートが指導していることで有名な「スポーツクラブ」
 ★東大生の中でも成績優秀者が講師を務めてくれる「個別家庭教師」

 こういった、「ハイスペック指導者」を売りにしている子供向けの教育リソースが、必ずしも意味をなさない可能性だって出てくるわけです。

 では何故、「優秀な先生が教えても、優秀な子供になるとは限らない」のでしょうか?
 以下から考察していきたいと思います!

スポンサーリンク
レクラングル大

英語成績TOPの県。教師レベルは「中の上」だった。

教師画像

 まず見てもらいたいのは、以下の文。先のリンク記事から引用させてもらいました。

 中3の成績トップは奈良だが、教員の成績は平均をやや上回る程度
 他に、中3の成績上位の千葉(4位)、群馬(7位)、埼玉(8位)の教員は全国平均を下回っている
 どうして教師と生徒の成績がかみ合わないのだろうか

 中3の英語成績「4位・7位・8位」は47都道府県中と考えれば、上位でしょう。

 しかし、教員の英語力は「全国の平均以下」という怪奇w

 さらに記事中から引用させていただこう。

 以下は「大阪産業大客員教授の八幡義雄氏」のコメントです。

 「自分の成績が悪い先生は、教える際に生徒の目線に立って工夫したりと、上手に教える傾向があります。今回の結果はその表れかもしれません。
 〜中略〜
 英語ができることと、教えることは別物。鍛えるべきは“教えるスキル”です」

 非常に腑に落ちる解説ですね。

 例えば長嶋茂雄は偉大な天才バッターでしたけど、長嶋一茂が野球選手としてはふるわなかったような。

 長嶋茂雄はバッティングの指導をするとき

「こう、スーッと出して、バーンと打つんだよ!わかる?」

 みたいな、非常に抽象的な説明の仕方をしますw
 典型的な天才肌の人の「感覚的」な説明の仕方。

 こんな指導のされ方しても子供は「?」ですよねw

 元々できちゃう人は「出来ない人」の「何が出来なくさせているのか」という原因がわからないのかもしれません。

 もしくは、原因がわかっていても、それを改善するノウハウが分かりにくかったりするのでしょう。

 つまり、英語に限らず、スポーツや勉強の世界も、「トップ人材」であることと、「そのノウハウをわかりやすく伝えられるか」という指導力はイコールにならないようです。

 成績優秀者に教えてもらえば成績優秀者になれるというのは、安易な考えだとも言えてしまいますね。

英語力の低い教師に教われば良いのか?

塾講師画像

 さて、上記までの話を読んで勘違いしてしまいがちなのは、

「じゃあ、トップレベルの教員より、レベル中くらいの指導者に見てもらうのが良いのか!」

 という勘違いですよね。

 たしかに、トップレベルの英語能力を持つ教師はもしかすると、「英語が心底苦手な生徒」の気持ちがわからず、「どうしてそんなこともできないんだ!?」というスタンスで接してしまい、結果「子供が英語に苦手意識を持つ」かもしれません。
(子供が4歳でスキーを始めた頃、山へ行くと「力のこもった指導」をして、子供を泣かしている親をよく見かけましたw自分が当然のように出来ることが出来ないと、語彙が強まる気持ちはわかります。)

 片や、中の上くらいの英語力の教師は、「私も英語が特別得意なわけじゃないけど、こう考えれば分かりやすくない?」という引き出しを沢山もっているかもしれません。
 「まずここまでやってみようか!」というスモールステップの設定も、「英語成績の優秀な教師」より上手かもしれません。

 けどだからといって、「成績優秀教師」に意味はない、役にたたないというのは早計ですよね。

 単に「成績中等度教師が一番!」という話で終わるのではなく、英語の成績が優秀なのに、生徒は英語力が身についていないのは何故なのかを考え、指導のノウハウが問題であれば、そこを改善すればいいわけです。

 英語力も高く、指導のノウハウもあれば、言うまでもなく「最強」なわけですから。

 こういった「最強」を目指すことを常に求められるのが、学校教員ではなく「予備校講師」とかです。

 予備校講師は公務員でもなければ、合格率などの「結果がすべて」なので、まさに講師間の熾烈な争いが日夜繰り広げられているわけです。

 そういう講師間のレベルの違い(残せる結果の違い)が、時給「2,000円〜20,000円」と途方も無い差を生み出しています。

 これ、学校教員にはないことなんですよね残念ながら。

 教員が忙しくなってきているのもNEWSなどで重々承知しておりますが、将来の担い手を育む機関として、日々精進してほしいなと思うのは私だけでしょうか。

 子供の能力を伸ばせる機関が、義務教育機関ではなく、塾や予備校などの外部リソースに頼るようになると困ったことも起きてきます。

 それは、「金と時間」のリソースを子供にどれだけつぎ込めるかが、子供の能力差に繋がるという事実です。

 ちょっと今回のテーマと違う話になってしまいましたが、「格差」が生まれやすくなる一因なのではないでしょうか?

そもそも英語の授業だけで英語力は身につくのか?

教師画像

 心理学者のフランソワ・グロスジャンは、第二言語の学習について以下のように述べています。

「言語を獲得したいという意志を持つためには、明確な用途が見える必要がある。」

 これは私も常々思っているのですが、普段使用する機会のない言語を、学校の授業の時間だけ習ったところで、社会に出てからいきなり活用できるのでしょうか?

 言語の本質は「コミュニケーション」です。

 そういった明確な用途があるにも関わらず、日本の英語教育はこれまで「ペーパーテスト」や「受験」御用達のツールとしてしか、英語を扱ってきませんでした。

 子供に早期に英語力をつけてほしいと考える親御さんの多くは、ペーパーテストで赤マルが沢山つくことよりも、グローバル化の一途を辿る社会の中で、世界の公用語である英語に苦労しないでほしいと思う気持ちの方が本質ですよね?

 残念ながら日本の英語教育はそうなっていません。

 一番最初にリンクを転載したこのNEWSで、一番指示を受けていたコメントに、以下のようなものがありました。 

 そもそも英語を学科・教科として点数つけるべきではないと思っています(少なくとも習い始めの初期段階では)。
he have penで良いじゃないですか?
 最初の文字は大文字でないとバツですか?三単現のsがないと通じないですか?冠詞のaが抜けてると点数ゼロですか?
 こういう事で習い始めの子供たちが脱落していくのです。
引用:株式会社Zacの古武さんという方のコメント

 これはまさしく、コミュニケーション手段としてではなく、テスト御用達のための英語教育をやっている日本に対する、とても的を得たコメントです。

 NHKの「えいごであそぼ」の新メインMCに抜擢された厚切りジェイソンさんも、英語を覚えるのに一番手っ取り早いのは、「生活の多くを英語でこなすこと」と言っています。

 脳科学者の茂木健一郎さんは、「英語のテストなんて廃止してしまえば、英語を”使える”ようになる。」「英語を”使える”ようになるのは、テスト対策の勉強以外の要素によってである。」と述べています。

 つまり日本における「英語」が「授業」であり、授業の目的が「テスト」である限り、「使える英語」を身につけるにはてんで意味がないとまでは言わないが、遠回りなアプローチとは言えそうですよね。

 以前に書いた以下の2つの記事中でも同じ趣旨の事を述べましたが、結局日常で誰と話すわけでもない言語など、覚えていても仕方ないので、テストで80点とったとしても、すぐに忘れてしまうのではないでしょうか?

早期英語教育って本当に必要か?弊害はないのか?など調べて見た。
 こんにちは!突然ですが、みなさんは英語教育についてどのようなお考えをお持ちでしょうか?  私自身は、2児の父で、英語は今後も必要な...
幼児向け英語教材は無駄な投資か?
 文部科学省が2020年から、現行5・6年生が行なっている英語教育を、3・4年生に前倒しする改定案を出すなど、まだまだ早期英語教育熱は冷...

まとめ

教師と生徒画像

 いかがでしたでしょうか!

 能力の低い英語教師が、能力の高い英語教師よりも、生徒の好成績に寄与した話から、「けど学校で英語の点数良くても意味ないかも?」という話まで書かせていただきました。

 書き出すとキリがないので今回触れませんでしたが、教育ってそもそも「人が人を教える」ので、その時々の相性や化学反応もありますよね。

 どんなに英語能力高くて、指導力も抜群の教師でも、根っからやる気のない子供の能力は引き上げられないでしょうし。
 逆に、やる気のある生徒達に囲まれれば、能力が中等度の教師でも、クラスの成績を良くできるかもしれません。

 あとテストや受験に必要な勉強という意味でいうなら大事なのは「要領」です。
 要領よく教えることができる先生が生徒を伸ばせます。
 それは「興味を引きつけるところ」から、「どう暗記させるか」まで。

 他にも様々な要因があると思うので、今回紹介した記事のように、「成績優秀な先生に教わった生徒の成績は悪い」「成績中等度の先生のほうが返って良い」と、安直な因果関係ではないことは、最後に確認しておきたいと思います。


おまけの小話
 記事中には書きませんでしたけど、私が「英語教育」に関して思う「そもそも論」をここで述べさせてください。
 「そもそもウチの子は世界を股にかけて活躍するグローバルな人材になるだろうか?」ってことw
 これは失礼を承知で言えば、このブログを読んでくれた読者さんのお子さんとかもそうですけど…w
 日本国内で就職する分には、そんなにそんなにガチでやんなくても良いのでは?とも思う所存なわけです。
 もっと言うと、マイクロソフト元社長の成毛眞さんが「母国語より外語語を優先しなきゃいけない国って、そもそも幸福か?」という問題提起をされていますが、私は「NO」と言いたい。私が小学生のころ通わされていた「英会話教室」とか苦痛でしたもんw
 もうひとつ”そもそも論”を言わしていただくと、そもそも私は娘に外国を飛び回るような人材になって欲しくないです。
 だって、滅多に会えなくなったら寂しいじゃないですか?w
 国内に留まって頻繁に孫の顔見せにきたりしてくれたほうが、グローバル人材になってくれるより幸せなんですけどw
 という親の屈折したエゴを晒したところで、今日はこの辺にいたします。

「イイね」でFollow!
記事更新通知が届く!

Follow求む!!
The following two tabs change content below.
4歳のおしゃべり長女&0歳のおしゃぶり長男の父。元々根暗なゲーマー。子供が産まれ一念発起しイクメンに(なりきれてない)。現在「育休中」。一人悶々考えるのが好き。時折それを妻に話すも対して相手にされないのでブログで綴るw ペコパパについて詳細
スポンサーリンク
レクラングル大
レクラングル大

記事が気に入ったらシェアしてね(^^)/

お父さんもお母さんもお姉さんも