朝食は食べた方がいい?「朝食を食べない子供は成績が悪い」を考える。

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こんにちは。朝食はコーヒー1杯で済ませる派のpeco★papaです!

最近ニュースを見ていると、妙に「朝ごはん」に対する提言が多いように感じます。
その多くは一言で言ってしまえば

「朝食をとらない子供は成績が悪い」

というもの。

どうゆうこと!?って感じですよねw
だって言い換えれば

「朝食をとれば成績は上がる!」

ということになります。

そんなんで上がれば苦労はしないw

もともと「人を見たら泥棒と思え」「石橋は3度叩いて怪しかったら渡らない」って、懐疑心の強いタイプの私が、今回はこの「朝食で成績が良くなる論」について考えていきたいと思います。

まずは「そもそも日本人はいつから朝食をとるようになったか」から見ていきます!

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日本人と朝食文化

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日本人も江戸時代前までは1日2食(朝と夕)だったという事実をご存知でしょうか?
江戸時代より前はまだまだ貧しい時代で、電気だってないので、現代と違い「暗くなったら寝る」文化です。
そうした人間の活動サイクルの中では、まだまだ1日3食エネルギー補給する文化はなかったのですね。

ところが、江戸時代になり、幕府は全国から大工や職人を江戸に集めて朝から夕方まで一日中仕事をさせてました。
こうなってくると、1日2食ではエネルギーが足りず、「昼食」をとるようになりました。
その文化がやがて庶民に浸透したのが1日3食の文化の成り立ちのようです。

簡単にまとめると、「1日中働く労働者の強い味方!」それが1日3食文化だったようですね。

諸外国における朝食文化

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諸外国において、食事の形は「国」や「時代」によって実に様々です。

・古代ローマでは、「1日1食」が健康の鍵とされていた。
・ネイティブアメリカンの食事は「1日通して少しずつ摂取」するスタイルだった。
・中世ヨーロッパでは、労働者階級は朝食をとらず、一部の「上流階級だけが朝食」をとっていた。
・欧米では1800年頃まで朝食は「ステーキやカキやチキン」など「夕食同等の朝食」がとられていた。

などなど、所変われば全然「食」に対するスタイルは違うようです。

いずれにしても、上記には「1mmも朝食を大事に扱う」文化は感じ取れませんw

欧米において、日常的に朝食がとられるようになったのは、1600年代に都市に労働者が集中し、労働スタイルが「スケジュール管理」になったころだと言われています。
この時代の労働者は、1日を通して長時間働くため、「3食」とることが重要とされました。

お気付きのかたもいらっしゃると思いますが、あえて言いいますと、「日本で朝食がとられるようになった理由とほぼ同じやん!!」ということですねw

◯江戸時代は1603〜1867年。このころ幕府の招集により、都市で働くことのなった肉体労働者が、エネルギー補給のために1日3食を始めた。
◯欧米では1600年代、都市労働者が、長時間労働とスケジュール化された労働の合間に、1日3食を取り始めた。

やはりここでも、先ほどと同じようにまとめることができます。
1日3食は労働者の強い味方!!!だったわけですね。

なぜ朝食だけが礼賛されている?

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さて、ここまでは「1日3食食べる文化が」やっとできあがった話。
なぜ「朝食だけが妙に大事と謳われるのか?」については、まだわかりません。
これについても諸説ありますが、以下から簡単にまとめたいと思います!

シリアル業者のキャンペーン

1944年にシリアルを販売する会社が
「良い仕事をするには、良い朝食をとろう!」
と名付けたキャンペーンを打ち出しました。

このキャンペーンにおいて、ラジオで「栄養学の専門家によると、1日の食事で最も大切なのは朝食です!」という触れ込みも同時に流れました。

先にも述べた通り、1600年代より欧米の朝食は「夕食と同じ」で、ステーキなどを食べる文化がありました。

これにより、慢性的な消化不良を起こすなど、「健康面のリスク」も雑誌を通し広まったことも合わせ、より軽く摂取可能な「シリアル」の人気に火がついたというわけです!

雲行きがあやしいですね…wこのままでは、「朝食が大事」というのは、シリアル会社のキャンペーンで浸透したレベルのものになってしまいます…w

エジソンに憧れて。

これもまた1900年代の話になりますが、発明王「トーマス・エジソン」が、自身の発明した「トースター」の販促目的で、朝食の重要性を提唱したと言われています。
エジソンは「人は1日2食では不健康」「3食食べるべきだ」とラジオで最もらしく語り、それを聞いた庶民が
「なるほど、エジソンが言うなら」
「エジソンほどの偉大な発明家になるには、3食食べなきゃダメなのか」
と、朝食や昼食にトースターでパンを焼くようになったという話です。

これも、都市伝説程度の話かもしれませんが、もし本当だとしたら、上記に同じく「朝食の重要性」には、根拠薄な話ですw

朝食に関する研究の数々

根拠に乏しい「朝食重要論」の話ばかりしていてもしかたないので、「ちゃんと研究された」「統計的なデータに基づいた」朝食論に話を移しましょう!

朝食の有無で成績が変わると最初に提唱された実験

女子栄養大学の香川靖雄副学長が「朝食と成績の関係」について、一番最初に提唱した人物とされています。

香川氏は、医科大学で「国家試験対策」の委員長を務めていたころ、国家試験の合格率を高めるため、学生の「生活面と成績との関連」を調査しました。

結果
①朝食を食べている学生は食べていない学生より、平均得点の成績が百点満点で4.2点高かった。
②成績の順位も朝食を食べている学生のほうが平均換算すると22番高かった。

翌年も同様の調査を実施し、朝食を食べている学生は食べていない学生より、点数で2.4点高く、成績の順位も15番上回り、明らかな「相関関係」が見られたのだそう。

香川氏の調査で画期的だったのは以下の点。

①自治医大の全寮制の男子学生が調査の対象で、「通学」「下宿」などの環境が同一だった。
②選択授業はなく、同じ授業を受けていた。
③食堂のメニューは、栄養バランスの考えられたもので、皆同じであった。
④全員が同じ環境で同じ授業を受けた学生の「唯一違った点」が「早起きして朝食を食べたか?」という点だった。

いかがでしょうか!やっと「朝食重要説」にちょっと説得力のあるものがでてきましたねw
他にもちゃんと「データを示している」調査をどんどん見ていきましょう!

文部科学省「朝食と学力の相関」調査

「平成21年度全国学力・学習状況調査」対象は全国の小学6年生。

調査結果
朝食を毎日食べる:国語の正答率71.3%。
まったく食べない:国語の正答率53.2%。

※朝食を食べるかどうかで、18.1ポイントの差が開いた。
※他の教科においても、「朝食は毎日組」のほうが、約17~18ポイント高かった。

前項は大学における成績調査でしたが、小学生の時点でも「朝食の有無」が成績に影響しているように見えますね。

実践女子大の中川靖枝教授の実験

〈実験内容〉
・実践女子大学付属の中学1年と高校3年が対象
・15分の連続足し算を5分の休憩をはさんで2回実施

結果
「気が散った」と答えた生徒が
朝食摂取時が33.3%、朝食欠食時は52.5%。
また誤答数も、朝食を食べていない生徒のほうが多かった。

国立教育政策研究所の調査。

平成15年度に行われた、小5・中2を対象にした、教育課程実施状況の調査でも、顕著に「朝食あり群」と、「朝食なし群」の成績の開きが見られます。

以下のグラフで、グンと伸びている「緑の棒」が朝食あり。
低い「赤の棒」が朝食なし群です。

朝食と成績

出典:「平成15年度 小・中学校教育課程実施状況調査」国立教育政策研究所(2003)
(※資料 「平成18年版食育白書」 内閣府)

朝食と成績に関する実験内容紹介は以上!

数が多すぎてここでは紹介しきれなかった海外の様々な研究においても、やはり日本の調査・研究結果と同様に、「朝食摂取が点数や成績に良い影響を与える」とされています。

これだけ、様々な国や状況において「朝食をとる群」の好成績を数字で突きつけられると、さすがに「朝食には良い影響がありそうだ」と、納得してしまいそうです。

じゃあなんで朝食は良いのか?

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さて、ここまで「朝食の歴史」を見て、「朝食の及ぼしうる影響」に関する研究を見てきました。
では、朝食は身体にどうような影響を及ぼしているのでしょうか?
以下に簡単にまとめてみました。

低下した体温を上昇させて身体を目覚めさせる!

朝食は、単に空腹を満たすという目的だけではなく、眠っている間に下がった体温を高めるという効果もあります。
人は、「食物のエネルギー」から「熱」を作っているので、その元がなくなれば、体温をうまく上げられなくなってしまいます。

朝ごはんと体温

出典:鈴木正成『実践的スポーツ栄養学』文光堂

上記グラフでは、通勤・通学の時の運動で、いったん体温が上昇するものの、12時前に再びガクッと体温が落ちているのがわかりますね。

朝ごはん未摂取で集中力ダウン

下記の図は米国栄養学雑誌に掲載された、朝食摂取群と未摂取群のテスト結果です!

朝ごはんと集中力

引用:http://www.komenet.jp/asagohan-net/column_04-kagawa.html

図からわかるとおり、朝食未摂取群はテストでのパフォーマンスが悪いようです。
この研究について、先に紹介した、女子栄養大学の香川靖雄副学長も以下のように言及されています。

記憶テストでは、朝食をとると、とらなかった場合に比べて集中力が高まり、反応時間が短くなりました。
これは個々の能力で差がついたのではありません。
同じ人に今度は、糖分を摂取させてみると、朝食をとった場合と同様にテストの成績があがったのです。
つまり、同じ人でも「朝食の有無」によって「集中力」は変化するのです。

脳の栄養源を補給する

脳のエネルギー源は「ブドウ糖」です。脳のエネルギーには、他の臓器のように「脂肪」は使えませんので、どうしても「ブドウ糖」を補給してあげる必要があります。

朝食未摂取の人では、夕食が6時や7時だったとしたら、次の日のお昼ご飯12時までに「17時間」もの時間が空くことになります。

糖はグリコーゲンとして、肝臓に一時貯蔵できますが、その時間は「約8時間」と長くはありませんので、次の日の昼まで「17時間」もの時間があくのは、明らかにガス欠状態ですね!

厳密には、糖新生という体内の作用で、「糖」の生成は行われます。
しかしそれには、身体が「筋肉をアミノ酸に分解」して血液中に放出し、肝臓がブトウ糖に合成し直す必要があり、効率的ではないことと、行き過ぎた場合「筋肉量が減ってくる」などの弊害もあります。

朝からリラックスした気持ちになれる

ブドウ糖の効用はもう一つあります!
それは「トリプトファン」という物質を脳内に運び入れ、「セロトニン」という「精神をリラックス」させる伝達物質を作り出すことです。

トリプトファンは「卵、肉、大豆」などです。
ブドウ糖は「ご飯、パン、シリアル」などですね。

簡単に言うと、この2つを一緒に摂取することで、「セロトニン」が分泌され「リラックス効果」が得られるということですね!

朝食を抜くとなんだか「いらいら」する。というのは、この「セロトニン」が作られないことも原因のひとつなのでしょう。

まとめ

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いかがでしたでしょうか!

朝食を食べ始めた歴史は、ライフスタイルの変化、つまりは人間の活動時間の増加(仕事のしかた)に基づき、各国で取り入れらてきたという話から始まりました。

次に、朝食をとると、どうやら未摂取の人より「集中力」や「成績」が優秀そうだという研究の話をしました。

最後に、「朝食をとると起こる身体への効用」についてお話ししましたね。

色々調べていると、「朝食礼賛文化」には反対意見も多いのは事実のようです。
現に今回の記事は「朝食朝食うるさいなぁ。俺は食ってないけど問題ないけど?」という所から始まっているので、そういう意見もわかります。

ただし残念ながら今回、そういった記事に関しては一切載せませんでした。
理由はただ一つ。

「朝食抜いてもこんなにパフォーマンスが発揮できるよ!」という根拠のある研究がないからですw
それとは対象的に、出るわ出るわ「朝食摂取のメリットの研究」w

しかし「朝食礼賛反対主義」の多くは、「朝食だけで成績が決まるんじゃない!他にも色んな環境的要因があるだろう!」とも言っています。

しかしそれも、「色んな要因があるだろう!」というなら、「朝食もその一つの要因かもしれないだろう!」って話になります。

もちろん「朝食摂取→即成績up!!」という因果関係にはないでしょう。
しかし、何がどう影響しているかは別として、相関関係があるのは少なくとも様々な研究から明らかに思えますよね。

というか私も含め、そこまで意固地になって「朝食は不要!朝食は不要!」言わなくたって、人の活動、特に脳には「栄養補給」が必要なのは間違いないんだから、1日のトータルカロリーオーバーとかじゃない限り、別に朝食べた所で害はないでしょう!

逆に、私みたいに、食べなくても活動できている人が、無理にとるものでもないと思いますし。

ただ私自身は我が子を見ていて、
「子供の活動量や頭を使っている量は大人の非じゃないなぁ…。」
と心底思わされるので、少なくとも「小さい子には必ず朝食を食べさせた方がよいのでは?」と私としても感じるところです。
(いずれ、「子供に朝食は与えない方が良い!」ーとかって研究が発表されたらごめんなさいw)


peco★papaのおまけの小話
正直、朝ごはん食べたからって東大生になるわけでもなければ、成績オール5になるわけでもないですよね。それは誰しもわかっているはず。けど、いつもよりちょっと「集中力が上がる」いつもよりちょっと「スッキリした気分で午前中を過ごせる」などなど、そんな効果があるだけでも十分朝食の価値があると言えるかもしれませんね!

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4歳のおしゃべり長女&0歳のおしゃぶり長男の父。元々根暗なゲーマー。子供が産まれ一念発起しイクメンに(なりきれてない)。現在「育休中」。一人悶々考えるのが好き。時折それを妻に話すも対して相手にされないのでブログで綴るw ペコパパについて詳細
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