家庭環境は子供の将来に影響力がないー親が子にしてあげられる本当の事ー

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こんにちは!皆さんは日々、「どんな親が子供にとって“良い親”なんだろう?」
「子供にとって良い“家庭環境”とはなんだろう?」などなど考えたことはありますでしょうか。
私もたまにそんなことを考えます。
「片親ってダメなのかな?」「叱ってばかりだとダメなのかな?」「欲しいものをなんでも買ってあげちゃダメ?」「3世帯同居のほうが情緒豊かになる?」「親が子供の目の前で喧嘩するのはいけない?」などなどなど!

さらに本屋の育児書コーナーなんか見ていると、「しからない子育て」という本が出たり、「スタンフォード大に三人の息子を合格させた〜」とか、「東大脳が育つ魔法の言葉〜」とか、「受験は母親が9割〜」などなど、「親の子育ての姿勢」が将来の結果を決めるかのようなタイトルの本も、多々あります。

しかし、「親の姿勢」や「家庭環境」を心配する意味はあまりないかもしれない。
なぜなら、遺伝が子供に与える影響を研究する行動遺伝学という分野では、子供の資質は、ほとんどが遺伝+非共有環境で決定し、家庭環境はあまり影響力がないとわかってきたからです。

いきなり遺伝+非共有環境と言われても、「非共有環境」ってなんやねん!って話ですよねw

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非共有環境って?子供の成長に影響するのは外部環境だった


「遺伝」は言わずもがなわかりますよね!詳しくは以下の記事でもまとめています!

子供の学力や才能は遺伝?行動遺伝学であきらかに。
今回のテーマはずばり、学力や才能は遺伝すべて遺伝で決まってしまうのか?ということです。 「自分の遺伝子に自信ないわぁ」と言う方は、遺伝...

今回は子供の資質は「遺伝」だけではなく、「環境からの影響」もあるという話なのですが、その影響の大部分は「家庭以外での環境」だったのです。これを「非共有環境」と言います。

厳密に言うと違う場合もあるのですが、ここではわかりやすく

「共有環境=家庭」
「非共有環境=それ以外」

として話を進めて行きます!

家庭環境が子供に与える影響はほぼない


上記のようなタイトルは、親からするとかなりのインパクトがあります。
「子供がより良く育つために“最良の親”でありたい、良き家庭環境でありたい!」と願わない親御さんはいないと思います。
「悪い親!悪い家庭環境で育ててやる!」なんて思う親はいないでしょうから当然ですよねw

そのために、日々愛情表現したり、しつけの仕方を工夫したり、家庭環境を改善したり、日々試行錯誤されることと思います。

しかし日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)から引用すると、

行動遺伝学では、学力・知能や性格は、遺伝の影響は約50%ですから、残りの50%は環境からの影響。
その環境はさらに共有環境と非共有環境にわかれますが、前者の影響は統計学的にほぼ検出不能で、あったとしてもごくわずか。

とのこと。遺伝と家庭以外の環境が子供の資質をほぼ決定づけるのであれば、親がいくらジタバタしても無駄やんw

東大やスタンフォードに入学させた親のハウツー本をよんでも、たまたま良い遺伝子と良い外部環境に恵まれただけで、自分の子供に「親の姿勢」だけ同じことを実践してもスタンフォードに合格できるかは未知です。
どんな塾で、どんな先生に習い、どんなご学友に囲まれ、どんな放課後を過ごし..とかって環境の方が大事なんですよね実際。

親の影響はほとんど子供の能力に影響ないのだから、限りなく環境を近づけてあげるしかないわけです!(この、「環境を近づけてあげられるか」が、資金力にもより、格差が格差を生む気もする。)

チチローお父さんがやってきた、イチローへのサポートを、親が真似ても、イチローにはなれないのと同じですw

良い監督に巡り合ったとか、良いライバルがいたとか、スポーツの才能を持って生まれいたとか、道具や練習にかけた費用とか、「家庭外環境」も限りなく同じ条件にならない限り、イチローには近づけないという話です。

もう一度いうと、子供の能力にはそういった外部環境の影響」の方が、はるかに大きいからです。

親の子育ては無意味なのか?


でも、親の実践する子育ては、子供の資質になんの影響も与えないので無意味だ。
こういってしまうと元も子もありませんw

親には別に大切な役割があるでは?

このことについて、日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)の本文中から、また引用させてもらいます!

「行動遺伝学の研究から導き出された重要な知見の1つは、個人の形質のほとんどは遺伝と非共有環境から成り立っていて、共有環境の影響はほとんど見られないということです。共有環境をつくる主役は親でしょう。つまりどんな親かということが、子どもの個人差にはほとんど影響がないということなのです。」

「大事なのは、子育て本のパターン通りに誰にでも当てはまる教科書のようなかかわりをするのではなく、自分が経て来た経験に根ざす価値観に基づいて、子供の中にある形質を見つけるように努力することだと思います。」

まずは、「親が子供の能力を開発してやろう!」みたいな姿勢ではなく、「形質を見極める」という、一歩引いた視点を提案してくれています。

その上でどうすればいいのでしょうか?

親に求められる役割


親が子の資質に与える影響より、それ以外での付き合いや、環境が大事なのはよくわかりました。では、前項で言う「親は子供の形質を見極めてあげよう。」からの、「で?何ができるの?」を、本文中からさらに読み解くと

①子供をよく見、自分の知識とこれまでの経験から、その子が何に興味を示し、何に夢中になり、何が得意なのか真剣に見つける。
②子供がどんなことに向いているのか、何をしたいと思っているのか、特色が見えてきたら、それを経験できる最良の環境を、できる範囲で整えてあげる。
③もし、それらがなにもない「ぱっとしない子」なら。なおのこと、色んなところで色んな経験をさせてあげる。まだ輝ける場所を見つけていないのかも。

以上のようなことがまとめられていました!

気をつけなければならないのは、親の偏った価値観で、子の才能を見逃さないようにすることです。

例えば、一人きりで絵を黙々と描くのが好きな子がいる。親はみんなとドッチボールをし、ヒーローみたいに活躍するのを輝いてる子と思っている。

故に、その子は芸術分野の才能の片鱗を見せているのかもしれないのに、活発さを開発したくてスポーツ教室につれていく。
とかね…それは「子供の資質を無視して、親が思う“良い環境”に無理に突っ込むという、ちょっと間違っているかもしれない対応なわけですね…w

勉強に向いていない、むしろ運動の得意な子を進学塾に突っ込むとか、逆もまたしかりです。

 子供をどんどん外部環境に触れさそう!

子供たち画像
前項で説明した、「親の役割」とは、つまるところ外部環境との橋渡しであると思います。

橋を渡した先で、子供がもつ遺伝的リソースを思いきり発揮でき、やりがいを感じれば、子供は(親の関わり関係なく)“勝手に”伸びていくでしょう。

大切なことや生きる力も、わざわざ親が指導しなくとも、橋の向こうですべて学びます。いかにナイス橋渡しできるか勝負!

けどもし、橋の向こうで打ちのめされ、橋を引き返してきたら…。

その時は、子供としっかり向き合い、慰め、また新たな橋を渡れるようケアしてあげる。親にできるとしたら、そういう安全基地的な役割かもしれません。子供のためのセーフティネット!w

橋を渡る手前で、親が直接子供をしごいたら、それはもはや安全基地ではなく、かえって橋の向こうで自分が安らげる安全基地を見つけ、もう渡って帰ってこないという、逆の結果を招くかもしれません。

めっちゃ教育ママに幼少期からバリバリ鍛えられた少女が、成功は約束されたように見える優秀さなのに、道を踏み外し非行に走ってしまう、みたいなことですねw

その時に、親の役割はいかなるときも、安心して子供が帰ってこれる家を担保しておくことだったと、後悔するのかもしれません。

まとめ

走る子供

いかがでしたでしょうか!

親の教育は子の能力に影響しないか、あってもわずか。

という話から、どっかの家庭でたまたまハマって成功したハウツー本を読んで、自分の子供に当てはめても無意味という話になり。

それよりも我が子が目を輝かせて外部環境へ出かけていけることは何か、じっくり向き合うなかで見出し、そこへ案内するくらいが調度いい介入ではないかという話になり。

もしその環境で、子供がやり甲斐や楽しみを見出せれば、勝手にそこで能力は開花していくし、打ちひしがれて戻ってきたら、抱きしめてあげようという話をしました。

短くまとめれば、「可愛い子には旅をさせろ」ですw
あとは、後方支援と見守るだけ。

さぁ、育児ハウツー本は本棚の奥へしまって、子供といろんな場所へでかけ、色んな経験をして、我が子の輝けそうな場所を見つけてあげましょう!(まぁこれすらも勝手に子供が見つける場合もあるが、社会で経験できることは無数に存在するので、そこは親のリードが必要かと。)

※もっというと、この経験できることの多さの違いが、子供の能力格差を生むのかもしれませんね…。


peco★papaのおまけの小話
うちの4歳の娘は、何がしたいのか!どこで輝けるのか!娘にさりげなく、「何かがんばってみたいことってある?」と聞くと。
「稀勢の里みたいな強いお相撲さんになりたい!」と…。
(先日たまたま白鵬vs稀勢の里をテレビで見てて、家族みんな大歓声を上げていたのを、一緒に見てました)
散々「子供のやりたいことを後方支援で見守りましょう」と書いときながら、パパは4歳の娘の初支援に、いきなり”相撲”を選ぶ勇気が、まだありませんw

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4歳のおしゃべり長女&0歳のおしゃぶり長男の父。元々根暗なゲーマー。子供が産まれ一念発起しイクメンに(なりきれてない)。現在「育休中」。一人悶々考えるのが好き。時折それを妻に話すも対して相手にされないのでブログで綴るw ペコパパについて詳細
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