幼児期からできる!グリット(やり抜く力)の鍛え方

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皆さんは子育てにおいて、「子供に身につけて欲しい能力」というと何を思い浮かべるでしょうか?

・優しい心
・マナーや礼儀
・誠実であること

など、内面の能力を想像する方や、

・サッカーのスキル
・芸術のセンス
・英語スキル

など、具体的なものを想像する方もいると思いますが、もっと根本的な人間の資質として、
「将来の成功に繋がる大事な能力が2つある!」と、いうことが、最近の研究で明らかになっています。

それは「自制心」「グリット(やり抜く力)」
以前以下の記事で紹介しました!

子供の将来にIQより重要とされる「2つのスキル」
  以前「幼児期の教育」が将来を決める科学的根拠という記事で、「ヘックマン教授らのペリー幼稚園プログラムの研究」から以下のような事がわか...

米教育省でも、これらの能力の育成は「最重要課題」とされ、オバマ前大統領や、ビルゲイツ、マークザッカバーグらも、この能力について言及し、大きな話題を呼んだ能力です。

これらの能力は、「IQと違い後天的に伸びる可能性を十分に秘めており、その介入は早い方がよい。」と、いうことまでわかってきています。
こちらの話も以前記事でまとめています!

「幼児期の教育」が将来を決める科学的根拠
 みなさんは、子供に塾や習い事をやらせたいと考えているでしょうか?  我が家は4歳の長女と0歳の次男がいますが、未だ習い事や教育...

今回は、「じゃあどのような介入で、それらの能力を幼児期から育んであげられるの?」という話です。

この記事では「グリットの鍛え方」について、掘り下げていきたいと思います。
(もうひとつ重要とされるスキル「自制心」の鍛え方は別記事でまとめています!)

幼児期からできる!自制心の鍛え方
皆さんはダイエットや禁煙など、自分で決めた目標を達成するための「自己管理」は得意なほうでしょうか? 「夏までにお腹を引き締めようと運動...
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グリット研究の背景

まず、グリットについてあまり知らないかたに、研究の背景を簡単にまとめますと、以下のようになります。

  • ダックワース氏が教師時代、IQの高さと、生徒の学業成績の不一致に疑問を抱く。
  • 当時、米の教育現場では、「IQが高い=学業でも優秀な生徒」が常識とされていた。
  • その風潮の中、生まれ持ったIQが低いから、学業で努力しても無駄だと、鼻から諦めている生徒もいた。
  • しかし、IQは特筆して高くないが、学業で好成績の子もいた(もちろん逆も)。
  • その差はいったい何か?ダックワース氏は教育現場を離れ、心理学者への道を進む。
アンジェラ・ダックワース氏は、後の研究で、「やり抜く力」がIQよりも、将来の成功に関与していることを、証明。
アメリカで「天才賞」と言われる「マッカーサー賞」を受賞するに至る。

簡単に言うと、上記のような流れで、「グリット」という単語が、世を席巻することになりました。

 TEDトークで語られたグリットの鍛え方について

ダックワーク氏はTEDトークで「グリット」についてプレゼンも行なっています!(TEDとは世界の叡智が講演をおこなうカンファレンス) 

以下の有名なTEDトークは必見の内容となっています(再生数1000万回以上w)。

(関連:アンジェラ・ダックワース「成功の鍵はやり抜く力」

TEDトーク内で、ダックワース氏は、グリットを「身体的なスタミナではなく、心のスタミナ」と表現しています。

ところが、同じくTEDトークの後半で、以下のような事も述べています。

「ひとつショックだったことがあります。それは、私たちはまだ、その力を訓練し、鍛える方法を知るために、十分な方法を知らないことです。どうすれば伸びるのかわからないのです。」

散々、TEDトークの前半で、「成功の秘訣はグリットとわかりましたー!!」と、煽っておいて、「どう鍛えるのかわかりません!」では、ガッカリです…w

というか、今この記事を見てくれている人も、「鍛え方のまとめ記事じゃないのかよ!」と、戻るボタンで離脱してしまうでしょう。

でもちょっと待ってください!

ダックワース氏は、「十分な方法はこれから明らかにしていく」と言っているだけで、鍛え方に関してちゃんとTEDトーク内で示唆しています。

「多くはこれからの研究課題であるが、「グリットの鍛え方」で、現段階で一番よい方法をひとつ紹介します。それは「キャロル・ドゥエックが提唱する成長思考」です。

新たな人物と、新たな単語が出てきましたね。

  • 「キャロル・ドゥエック」
  • 「成長思考」

次の項目で詳しく書いていきます!

グリットを鍛える!キャロル・ドゥエックの「成長思考」

前項目で登場した、「キャロル・ドゥエック教授」は、スタンフォード大学にて「成長志向」という考え方を提唱した人物です。

彼女の研究を簡単に説明すると、

「マインドセット(心の持ち方)」をよくする介入により、子供達を「成長思考」へ導く」というものです。

成長思考
「現在の能力は固定されているものではなく、成長の途中だ」と考える思考のこと。
「しなやかなマインドセット」とも呼ばれる。
その逆を「硬直型マインドセット」と言い、「自分の能力は、生涯変えられない運命的なもの」と考える思考である。

こう聞くと、なんだか難しそうで、よくわからないですよね。

しかし、介入方法はいたってシンプルで、しかも自宅で親ができる方法です!
以下にその方法をまとめました!

自宅でできる「成長思考」の訓練方法

ドゥエック氏は、成長思考を伸ばせる方法をTEDトーク内で、以下のように紹介しています。順番に見ていきましょう!

子供の成果について、結果ではなく、そのプロセス、過程を褒めましょう

<知能や才能を褒めてしまうと?>
・努力をしなくなる
・結果が悪くなるのを恐れてチャレンジしなくなる
・結果を得ようとカンニングなどの方法に走る

「100点とれたなんてすごいわ!」とか、「あなたの粘土細工すごくよくできてるわ!」とかではなく、「ここまでよく勉強頑張ってたね。」とか、「素敵な作品ね!ここはどうやって作り上げたの?よくここまで作ったわ!」なんて、過程を褒めてあげると、「もっと頑張ろう!」という成長思考に導けるという事ですね!

「脳の成長過程」について子供に説明してあげよう

「何か難しいことや、新しいことを学習するとき、脳内のニューロンがどんどん新しいネットワークを作っていく。そうすると君たちの頭はどんどん良くなっていくんだよ」

と、脳には可塑性(柔軟に変わること)があることを教えてあげましょう!

この脳のシステムを教わった群は、教わってない群の生徒より、中学校進学などで、勉強のレベルが上がる時期に、成績を維持できた。
逆に、脳の柔軟性について教わらなかった群は、中学で成績がガクっと落ちた。

③ご褒美は結果に対して与えない。過程に対して与える。

ドゥエック博士らは、問題がとけたことに加点するのではなく、困難な問題に取り組んでる過程自体に高得点をつけるゲームを開発。

このルールの元、脳画像をスキャンすると、問題を解いてる過程で、脳が活発に働いていることがわかった。

ところが、一般的なテストのように、「正解に対しポイント」とする群は、「解きやすい問題の時は、同じく脳は働いていた」が、「困難な問題となると、一気に脳の働きが低下」していることがわかった。

正解にしかポイントがない群は、「過程」が評価対象ではないので、「わからなそうなら、考える行為をする必要がない」のですね。

自宅でも、勉強した時間に対してや、本を読んだ冊数に対して何かご褒美がもらえる仕組みにすれば、学習すること自体が習慣化されそうです!

結果報酬主義だと、結果を出したとしても、そこで終わり。学習の習慣化とは程遠いですね。
または、その時だけズルをしてしのぐことだってできるわけです。
勉強に取り組んだ時間や、本を読んだ読まないは、仮にズルをしても、ノートをみたり本の内容を聞くだけで嘘か本当か見破れますからw

まとめ

 いかがでしたでしょうか。
「グリット」は、誰もがお子さんに身につけてほしい能力のひとつだと思います。

その訓練方法として、

チェック 結果よりも過程を褒める!
チェック 脳の成長プロセスについて説明してあげる!
チェック 報酬も、与えるなら結果より努力の過程に!

以上3つを紹介しました。どれも明日からでも自宅で実践できそうですよね!

今回はグリット研究のダックワース氏自身が、「現段階で一番よい」とした、ドゥエック氏の研究から紹介しました。
今後もグリットの鍛え方に、新たな知見があれば、紹介していきたいと思います!

また今回は、将来成功の大事な2つの因子「グリット」「自制心」のうち、片方しか紹介できていません。

“自制心”の鍛え方についても記事の最後の「合わせて読みたいのコ〜ナ〜」にリンクしてありますので、よろしければどうぞ!


peco★papaのおまけの小話
 社会にでると結果ばかり求められ、「こんなに努力しているのに、失敗したら容赦なく怒鳴りつけやがってチクショー!」なんて思う事もしばしば。これはやはり、「過程を見られていない」という落胆ですよね。過程を認められなくてやる気を失っていく。どんな結果だろうと上司から「結果はあれだったけど、遅くまでよくやってたよ。疲れただろ。飲みにでもいくか?」なんて言われたら、「おれ、この上司のために次も頑張ろう!」と、努力する気になりますよね?記事をまとめていて、「子供もきっと同じなんだ」と思いました。 

関連書籍画像

★グリットの重要性を証明し、世に知らしめ、天才賞まで受賞したアンジェラダックワース氏の著書!本もベストセラーとなっています!

★成長志向のマインドセットに関する本!この研究の第一人者で、本記事にも登場したキャロル・ドゥエック氏本人の著書です!


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合わせて読みたいのコ〜ナ〜

★グリットの鍛え方と合わせて読みたい、自制心の鍛え方の記事!
幼児期からできる!自制心の鍛え方

★自制心とやり抜く力は何故大事かまとめた記事!
子供の将来にIQより重要とされる「2つのスキル」

★自制心・やり抜く力等々の“非認知能力”重要と知らしめた幼児教育の研究について。
「幼児期の教育」が将来を決める科学的根拠

★ここ日本でも、時期学習要領でついに非認知能力(自制心やグリッドなど)を重要視すると発表がありました!
次期学校指導要領でもIQより重要視される「非認知能力」とは?

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4歳のおしゃべり長女&0歳のおしゃぶり長男の父。元々根暗なゲーマー。子供が産まれ一念発起しイクメンに(なりきれてない)。現在「育休中」。一人悶々考えるのが好き。時折それを妻に話すも対して相手にされないのでブログで綴るw ペコパパについて詳細
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