「ご褒美」で子供の「やる気スイッチ」を発動させよ!

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やる気画像

 みなさんのご家庭では子供に「ご褒美」を与えているでしょうか?

 例えば「勉強したら◯◯よ!」「テストでいい点とったら◯◯ね!」というように。

 「馬の鼻先に人参を吊り下げる」という言い方がありますが、これは言わずもがな馬を走らせるために好物の人参で釣るやり方です。

 このやり方を子供に実践する際、親が反射的に思うのは、

「ご褒美がないと動かない子になるじゃない!」ですね。

 どちらかと言えば否定的な反応が多いかと思います。

「もっとこう自分自信の内から湧いてくる意欲で動いてほしいのよ。」

 と、思う気持ちもわかります。
 私も本心はそうですが、そう上手くいけば苦労はありませんw

 少なくとも私は、子供のころ何のインセンティブもなく勉強に対する「やる気スイッチ」が入ったことがありませんw

 そもそも大人になったらどうせ「給料」を貰えるから働きます。

「自分は一切収入なしでも人の役に立ちたいという内発的動機に基づき働きます!」

 こんな人がいたら私は尊敬します。けど同時にちょっと変態性をも感じますw

 週末だけ行われる地域のボランティア活動なんかだったらわかりますけど…。

 もしくは、そういった動機が最初にあり、そこに「収入」が後から付いてくるパターンはあると思います(じゃなきゃ一生ボランティアじゃ自分が生活できない)。

 序盤から話が脇道へ逸れましたが、今回は「子供とご褒美」がテーマです!

 実は子供をご褒美で釣るのは科学的には、悪いと言われていません。

「じゃあガンガンご褒美で釣って”やる気スイッチ”をつけさせよう!」

 と言う前に、「間違ったご褒美の与え方」「ご褒美に適切なモノ」などもありますので、参考にしてみてください。
 以下から早速「実証データ」などを交え見ていきましょう!

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ご褒美で釣ると子供の「内なる意欲」は減るか?

本を読む子画像

 「子供には自分自信の好奇心や探究心を持って勉強に挑んでほしいわ。」という親の切なる願いを、「勉強したらご褒美よ!」が打ち砕くのか?

 「ご褒美が貰えるから勉強する!」とパブロフの犬化した子供はもう「頑張って勉強することが楽しい!」とは思わないのか?

 その答えはハーバード大学のフライヤー教授の研究により明らかになっています。
 この研究はなんと「90億円以上」のお金を使い、アメリカの主要5都市で行われた大規模な研究です。

実験
・「テストで良い点を取ったらご褒美!」「本を一冊読むごとにご褒美!」「練習問題を解くごとにご褒美!」など、勉強に外発的な動機付けを行う。
・対象は小学2年生〜中学3年生。250校に及ぶ学校で研究を実施。
・この実験の後に、「ご褒美を与えた子供達」と「ご褒美は特に与えなかった子供達」の「勉強に対する内なる意欲」を測定。
結果
・「ご褒美群の子供」と「非ご褒美群の子供」の間に、「勉強に対する内なる意欲」の差はなかった。

 以上が実験の結果です。

 一言で言ってしまえば、「勉強に向かう内なる意欲」は、ご褒美で失われることはなかったということですね!

 大人だって「給料貰えなきゃ食ってけないから仕方なく働いてる」という場合でも、時に仕事で感じる「達成感」「人の役に立てた嬉しさ」が皆無になるかと言えばそんなことありませんよね。

 やり甲斐はやり甲斐として感じつつ、「貰うものは貰う」住み分けくらいできるということですね!

ご褒美に適切なモノは何か?

お金と子供画像

 ちなみに上記に紹介した実験で使われたご褒美は「金」ですw
 小学二年生で「金」がご褒美って…まぁ今の時代普通か?w
 この辺「ご褒美は何がいいか」は各家庭で決めていいでしょう。
 我が子が喜びそうなモノは親が一番わかっているでしょうし。
 ちなみに我が家の長女なら「ここたまの人形とかシール」という具合に!

 それでも「ご褒美になにがいいか、一定の科学的示唆が欲しい!」と言う方には、シカゴ大学のレヴィット教授らの実験が参考になります。

 完結にまとめると、以下のようになります。

①小学生まではお金より、安物でも「トロフィー」のような象徴的なものが好まれた。
②中高生からは「お金」が好まれた。

 小学生と中高生の間に大人になるにつれ「汚れていく心」が垣間見得ますw
 いえ、お金が汚いは愚論ですけどなんとなくね…。

「表彰するなら金をくれ」ということでしょう。

ベストなご褒美の与え方は?

ちょこと子

 さて、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、先ほどのフライヤー教授の実験では、「ご褒美の与え方」が1種類ではなかったですね?

 このフライヤー教授の実験で画期的なのは、「どんなご褒美の与え方が、最も効果的か」まで解き明かしていることです!

 以下にフライヤー教授の「2種類のご褒美の与え方」について詳しくまとめてみました。

アウトプットへのご褒美
・学力テストの成績や、通知表の点数が向上すればご褒美が貰える。
インプットへのご褒美
・本を一冊読めばご褒美。
・宿題を終える、学校にちゃんと出席するにご褒美。
・練習問題1問解くごとにご褒美。

 以上です。

 インプットへのご褒美では当然ですが「結果がわからない状態」でご褒美をあげてます。
 多くの親御さんはこんな不確定なやりかたしないでしょう。
 基本的には「次の中間テストで何位以内ならお小遣いUPしたげる!」みたいな、結果至上主義が現実的には多いのではないでしょうか?

 じゃあどっちが効果的だったのでしょうか?

実験結果
・成績が向上したのは、インプットにご褒美を与えられた群。
・数あるインプットご褒美の中でも群を抜いて向上したのが「本を読む」
・アウトプットへのご褒美群では、「成績の向上」はなかった。

 以上!驚きですね。

 なぜ「本を読む」が群を抜いてよかったかは語られていません。

 もしかすると、今流行りの「アクティブラーニング」にも近い作用があるかもしれませんね。

 アクティブラーニングとは「能動的な学習」のことで、与えられるよりも積極的に学びにいく姿勢のことです。この方が学習の定着率がいいそうな。
 文部科学省も日本における初等教育の重要なワードとして、2015年辺りから使っていますよね。

 ネズミの実験で、触覚器である「ヒゲ」に、ヒトが無理やり物体を擦りつけても、脳の活動はそこそこなのに対し、ネズミ自身が自らヒゲを使って物体に触れる時は、脳活動が明らかに活発だなんて実験もあります。

 上記を例にすると、宿題や練習問題は背景に出題者がいて、「自分はそれを受動的に行う側」なのに対し、本を読むのは「自分が主体で行う行動」のため、学力に繋がりやすいのかもしれません。

 あくまで推測です。

千里の道も一歩から「スモールステップ」の重要性

階段画像

 フライヤー教授の実験では「問題を1つ解く」や「宿題を終わらす」「本を一冊読む」という小さな目標に都度ご褒美を与えています。
 これは「スキナー」の「スモールステップの原理」とも共通しますね。

 スキナーは「オペラント条件付け」で有名な20世紀を代表する心理学者の一人です。

 スモールステップの原理とは、階段で10階にいきなり上がれといわれてもできないけど、一段一段積み重ねれば、気づけば10階にいるよという話です。

 いきなり「成績向上!」ではなく、「1日10問練習問題を解いてみよう!」から始め、10日で100問。ひと月で300問やれるわけです。小さな積み重ねが「成績向上」という大きな目標気づけば近づいていたということ。
 このスモールステップを意識せず、いきなり300問問題を解こうとすると無理ですよねw

千里の道も一歩から。
◯急がば回れ。
◯高きに登るには低きよりす。
◯塵も積もれば山となる。

 何事も「小さな積み重ねだよ」と昔の人も言っています。

 あまりに遠い目標には「やる気スイッチ」も入りにくいということですね。
 大人も子供も。

 さて、それにしても何故「成績が上がったらご褒美だよ!」という、「アウトプットへのご褒美」には効果がなかったのでしょうか?
 以下からその答えについても書いていきます!

学力不振は勉強のやり方がわからないせい?

勉強をやらされている子の画像

 ここでインプットでご褒美群の内容をもう一度確認しましょう!

・「本を読む」
・「宿題をやる」
・「授業に毎日出る」
・「練習問題を解く」

 これらは子供にとって「やることが明確」なんですね。

 一方アウトプットご褒美群は、「成績を向上させよ」です。

 これは勉強の方法でもなければ、学習に繋がる行動でもない、「ただの目標」です。

 つまり、「どうしたらいいの?」がまだ小学生・中学生ではわかりづらかったんですね。

 その証拠に、「アウトプットご褒美群」でも成果を出す研究も存在します。

 その方法は単純明快で、

「指導者や先輩が、目標のための努力の仕方を、具体的に指南しサポートしてくれる。」

出典:NY私立大学ロドリゲス准教授の研究

 と、いうものです。
 そうしたサポートがあれば「アウトプットへのご褒美」でも成績は伸びるんですね。

 勉強の仕方もまた「勉強」というわけです。

そもそも何故ご褒美がないと勉強できないの?

スマホをする子画像

 ここでこの問いには今更感がありますが、大事なことなので考えたい命題です。

 けど答えは以外とシンプルに自分の中にもあるのではないでしょうか。

 自分の胸に手を当ててよく考えてみましょう。

・夏までにダイエットしようと思ったのにお菓子食べちゃった。
・禁煙3日目にしてもう喫煙しちゃった。
・貯金しなきゃいけないのに服を衝動買いしちゃった。

 これらはよくあるシュチュエーションですが共通するのはなんでしょうか?

 答えは「目先の”益”に釣られること」です。

 遠く先にも「理想のスタイル」「健康な肺」「余裕をもった老後資金計画」など明確な利益はあるのですが、いかんせん「遠い」のですねw

 日本のような恵まれた先進国では、一歩外に出れば誘惑の山です。
 中長期的な目標より「今」を楽しむことを自制できる機会が奪われているような気もします。

 子供にも同じことが言えるのではないでしょうか?

「録画して好きな時に見れるアニメ」
「スマホをつけるだけでできる友達とのおしゃべりやゲーム」
「次々発売されトレンドも移り変わるテレビゲーム」
「レベルが高く面白く無限に存在する日本の漫画」
「電源を入れるだけで面白いShowが24時間流れるTV」
「TVより夢中になることもあるYouTube」
「SNSでひっきりなしに行われる相互交流」

 どれを取ったって「勉強より楽しい」に決まってますw

 しかも言ってしまえばどれも「手軽にもらえるご褒美」です。
 全部共通するのは「すぐに快の感情が手に入る」ことですからね。
 勉強なんてありがたみがわかるのは「遠い将来」の話なので、ご褒美なしで「手軽な快楽」に勝とうと思ったら、相当な意志力が必要です。

 生まれた時から身の回りに「手軽な快」が溢れている現代の子供は、強い自制心や志高い目標がなければ、わざわざ「自発的」に勉強しようと思い立たないんですね。

 仮に本人が「しなきゃいけない…」と頭で理解していたとしましょう。
 それでもさっきの大人が「ダイエットできない」「禁煙できない」「貯金できない」と同じで、「目の前の蜜」に吸い付かずにいられないんです。

 私が小中高とマジでゲームしかしてなかったので、多少うがった見方になりますが、「子供の意志力ってそんなに強くない」です。

 「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろう」というCMがありますが、勉強のやる気スイッチに関して言えば、「他にやりたいことの欲求」が多すぎて、どこかに埋もれてしまっているのではないでしょうか。

「やる気スイッチ、どこに埋もれているんだろう」です。

 前置きが長くなりましたが、上記のような視点から、「本を読む」や「問題を1問解く」など、小さな一歩一歩に「小さなご褒美を与える」くらい良いんじゃないかな?と個人的にも思います。
 というか、それくらいなきゃやってられませんw(←私はね)

まとめ

やる気画像

 いかがでしたでしょうか?

・ご褒美を与えたからといって「内なる意欲」は失われませんよ!
・ご褒美の与え方は「具体的に行った行動」に対してがいいですよ!
・ご褒美くらいないと楽しいこと満載の世の中で「勉強」なんてできないよ!

 以上のようなことを今回はまとめてみました!
 すいませんが、3つ目はちょっと主観が全面に出すぎている感もありますw

 自分自身が自制心の低い子供だったものでw

 そもそもそういった欲求を自制できる力も「IQ」よりも子供の将来を左右していたという研究も以前記事にしていますので、よろしければ見てみてください!

子供の将来にIQより重要とされる「2つのスキル」
  以前「幼児期の教育」が将来を決める科学的根拠という記事で、「ヘックマン教授らのペリー幼稚園プログラムの研究」から以下のような事がわか...

 私はどちらかと言えば、勉強云々より上記リンクで書かせてもらった「やり抜く力」「自制心」の方が重要かなと考えてます。

 以上。「子供とご褒美」についてでした!


おまけの小話
 我が家も長女にはガンガンご褒美をあげる派なんです。ですけど、上記研究でも紹介した通り、同じ行動するにしても「ご褒美ないならやる気にならなーい。」なんて態度や言動を取ったことは一度もありませんよ!
 むしろ逆に、最初はご褒美でやっていたことも、一度「達成の味」「褒められる喜び」を味わえば、物的ご褒美なしでも自主的にやったりするもんです。
 なので、無作為に鼻先に人参垂らしとけばいいわけではなく、「我が子」との兼ね合いで出したり引っ込めたり、さじ加減は「親が調整」する必要があるのでしょう。
 子供はボタンを押せば動く機械ではないし、いつものコマンドでいつものように動くプログラムでもないですよね。
 あくまでも「ヒト対ヒト」なので、「case-by-case」の対応力は、親の技量が試されますね。

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4歳のおしゃべり長女&0歳のおしゃぶり長男の父。元々根暗なゲーマー。子供が産まれ一念発起しイクメンに(なりきれてない)。現在「育休中」。一人悶々考えるのが好き。時折それを妻に話すも対して相手にされないのでブログで綴るw ペコパパについて詳細
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