母乳育児トレンドの裏でミルク利用者は肩身が狭く、完母信者は嫌われる件

記事が気に入ったらシェアしてね(^^)/

母乳育児画像

 母乳育児に関する話題は何かとたびたびネット記事などで拝見しますが、そのほとんどは“母乳育児を礼賛”する記事と、それに“苦しむ母親”の記事に大別されるような気がします。

 去年の夏頃、我が家は第二子がお腹の中にいました。第一子は完母を目指し、途中で母乳が出なくなりミルク混合にしたことから、「第二子はどうなるかね?」なんて話している矢先に目についた記事がこちら。

https://geinou-news.jp/articles/釈由美子-出産-育児-ブログ

 内容を簡単に話すと、釈由美子さんが「母乳育児をあきらめた」と書いただけで、「あきらめるって表現はなくない?母乳育児できないのがひどい母親みたい!」「母乳じゃなきゃいけないの!?」とブログが炎上したというのです..。恐い…w

 過剰反応では…と思えてしまうけど、過剰反応した人たちも悩んでいるからこそ“完母主義”“母乳神話”について敏感なんだろうとも思います。

 同じく釈由美子さんが無痛分娩し、「まったく痛みがなくスムーズに産まれてよかった!」とブログに載せると、「お腹を痛めてこそ母親だ!」みたいな批判が…w

 なにかと妊娠出産や育児に関する話題は見ている人の心をかき乱すのだなと感じます..(気をつけなきゃ..w)。
 まぁ芸能人だからっていうのもあるので、私のような弱小ブロガーが大炎上するなんてことはありませんが、それでも育児について色々配信している以上、上記のような問題には気を揉みます。

 それにしても、何故釈由美子さんのブログの例にみるように、母乳の話題に対してこれほど過剰な反応が世間からかえってくるのでしょうか?

スポンサーリンク
レクラングル大

母乳育児のメリットが広く浸透しだした

母乳育児画像

母乳育児について検索すると、出るは出るは“母乳のメリット”をうたう記事!

・頭がよくなる
・免疫力がつく
・スキンシップになる
・将来肥満にならない
・母親のダイエットになる
 〜などなどなどなど 

 私も以前ブログの記事で、この広く出回っている“母乳育児のメリット”について総まとめしています。

【母乳育児のメリット総まとめ】知能向上や将来の肥満率への影響などなど
 さて今回は何かと子育ての議論にもよく上がる母乳育児について書いていきたいと思います!  特に今回は世間で声高らかに叫ばれる「メリッ...

※ただしこれは「母乳育児じゃなきゃダメ!」というスタンスで書いたわけじゃないので炎上させないでください..w

 メリットとされるものの中には、あくまで科学的データや調査結果、研究結果から謳われているものから、データは見当たらないので「個人の経験則?口コミ?人によるんじゃないの?」というものまであり、上記記事中では可能な限り、見つけたデータの参照元と、データがないものには“参照できるデータがなかった”と記しつつまとめました。

 調べながら思ったのは、「これだけメリットあるって言われりゃ、母乳が出るか出ないかわからないうちは、まず母乳育児したいって思うわな..。」ということ。
 そうじゃなくても単純に「母乳で育てられるならそうしたいわ」という人もいるでしょう。我が家はどちらかといえばそういうタイプでした。
 第一子の時はそんなに母乳にメリットがあるとは知らず完母にチャレンジしていました。

 メリットを享受したくて完母を目指す人も、母親の本能とか理想として母乳育児をしたい人もいて、それでも始めてみるとうまくいかない場合もあり、デリケートな話題になるのかなと感じます。

 では実際に「産まれたら母乳育児したい!」と望む人の割合と、「どっちでも!」と言う人の割合ってどれくらいなんでしょうか?

母乳と混合と完ミの割合の推移

ミルク育児画像

 まず「母乳育児したいよ!」「混合でいくよ!」と思っている人の割合から見ていこうと思ったのですが、そういった調査がありませんでしたw何故!?
 あってもどっかの掲示板とかコミュニティで個人がやっているアンケートみたいのばかりで、参考になりません。

 そこで、厚生労働省が調査している乳幼児栄養調査】から平成27年の結果を元に考えてみたいと思います。下記の図は厚生労働省の調査結果に乗っているものを、わかりやすく色づけしたものがあったので引用させていただきました。

 この図を見ると、【1985年】から【2005年】にかけて、完母の割合がどんどん減っているのがわかります。そしてどういうわけが、【2015年】で一気に過半数を超えます..w
 面白いのは完全ミルク、いわゆる「完ミ」の割合に関しては、【1985年】から【2005年】にかけて、ずっと下がっているんですね。

【1985】生後1ヶ月の完ミ(9.1%)、生後3ヶ月(28.5%)。
【2015】生後1ヶ月の完ミ(3.6%)、生後3ヶ月(10.2%)。

 つまり【2005年】までのトレンドは、「完母」「完ミ」とも数を減らしつつ、「混合育児」が幅をきかせていった。
 それが【2015年】には、「完ミ」は相変わらず減りつつ、これまで増え続けた「混合育児」が一気に減り、その分が「完全母乳」に移行したということですね。

 では2015年前後にいったい何があったのか、それに関して次項で説明します!

母乳育児の推進が世界的トレンドに

授乳中の母画像

 まず、2013年・2015年と立て続けに「母乳は知能に影響するようだ」という論文が、立て続けに発表され、2015年に世界保健総会にて、乳児への“完全母乳育児率”を、2025年までに50%以上にするという世界目標を、ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)長が共同声明を発表しました。

 2015年は日本で久しぶりに「完全母乳」の割合が「混合と完ミ」の合計を上回った年ですが、時を同じくして世界でも「完全母乳を50%以上にするぞ!!」という運動が発足した年でもあるわけです。冒頭でも紹介した以下の記事でも詳しく書いています!

 まさに2015年は【母乳育児元年】と言えるかもしれませんwちょうどうちの一人目の長女が、完母の夢叶わぬまま2歳で卒乳していった年に【母乳育児元年】が生まれたわけです..w

 奇しくもまたまた同じ2015年に、北陽の虻川美穂子さんがブログで関白宣言ならぬ「完母宣言」したことで、ネットでまた「完全母乳のことしか頭にないのか。」「ミルクでいいじゃん」みたいな炎上が起こりましたよね。冒頭で紹介した釈由美子の母乳炎上も2016年です。

カンガルーケアが定着して来て母乳育児率促進にさらに加速が

カンガルーケア画像

 日本では2007年より、厚労省が授乳支援ガイドを新しくしたり、同2007年に「母乳率が向上する」と言われている“カンガルーケア”に関して有効性と安全性が報告されました。その中では1925組の母子を対象に調査し、「母乳率の向上、母乳期間の延長になる!」とメリットが強調される一方で、「有害性はない!」と報告されています(参照:出生直後におこなう「カンガルーケア」について)。

 WHOは1996年に「正常出産のガイドライン」でカンガルーケアを推奨し、2003年には「カンガルーケア実践の手引き」を発刊したことで、2000年以降日本でも多くの施設が「カンガルーケア&母乳育児の推進」するサポート体制が一気に推進されたと言われているそうです(参照:同上)。

 こうして見ると、カンガルーケアもやはり、2005年〜2015年にかけて、完全母乳育児率の促進に一役かっているようです。我が家も2012年の出産の際、カンガルーケアゴリ押しの病院で、「やる前提」だったことを思い出しますw別に断る理由もないので、OKしてたのですが、結果は帝王切開になりできなかったんですけどね..w

まとめ

赤ちゃん授乳画像

さて、最後に簡単にまとめたいと思います!

・母乳育児のメリットの研究が進んできた。
・世界で巻き起こる母乳育児推進の波
・日本ももちろんそのトレンドに乗る

 このようなトレンドの中で、日本でもまだ40%超いる“混合育児”“完全ミルク育児”の人たちは、「そんなに母乳母乳叫ばれてもっ!!」と、窮屈さを感じるのが、冒頭のような芸能人に対するネット上の大炎上につながっているのかもしれません。

 世界の潮流に対するフラストレーションが芸能人という目につきやすく攻撃しやすい対象へと向かうことは、同意の余地はないのですが、「母乳礼賛」が強すぎて、肩身が狭い思いをするというのが辛いというのはその通りなのでしょう。


peco★papaのおまけの小話
母乳育児は第一子のとき相当悩みました。第二子の現在ですら悩んでいて、あの手この手を尽くしながら完母を目指し中です。この「意気込みと不安」「挫折感」などは、男性には到底感じ得ないものなので、“想像”はできますが正直“完全に共感できるか”と言われるとNOです。「ミルクでもいいんじゃ…」って思ったこともあるし..wそれを口にすると「あなたは何にもわかってない!きぃー!」となりそうなので、口を紡んでました..w
 結局、母乳の人にミルクでいいんじゃって言うのも、ミルクの人に母乳のほうがいいんじゃって言うのも、どちらにしても怒られるんですよねw産んだ直後の女性はデリケート。男性は色々失敗したり、察し違いして逆鱗に触れることもあるでしょうが、めげずにサポートしていかなきゃならんのです。 

リンクへの装飾画像

リンクへの装飾画像


関連書籍画像

 上記リンクの記事を書くにあたっても何度も引用させてもらい、長女の時から“母乳育児の保存版書籍”としてお世話になっている、ベテラン助産師さんが書いた母乳育児の最強バイブル!この一冊で母乳育児の疑問やコツはほぼなくなります!Amazonのレビューの星の数からも、お役立ち度が高いことが伺える、母乳育児するならマストの一冊です。

「イイね」でFollow!
記事更新通知が届く!

Follow求む!!
The following two tabs change content below.
4歳のおしゃべり長女&0歳のおしゃぶり長男の父。元々根暗なゲーマー。子供が産まれ一念発起しイクメンに(なりきれてない)。現在「育休中」。一人悶々考えるのが好き。時折それを妻に話すも対して相手にされないのでブログで綴るw ペコパパについて詳細
スポンサーリンク
レクラングル大
レクラングル大

記事が気に入ったらシェアしてね(^^)/

お父さんもお母さんもお姉さんも